塩分を減らして、血行促進効果のある食材でむくみを撃退しましょう。
むくみは余分な水分や老廃物がうまく外に出て行かず、皮下組織に過剰にたっまておこる現象です。人間の体は、約60%~70%が水分でできています。水分の働きは、健康を維持するために、非常に重要な役割を果たしています。酸素や栄養分は、血液によって全身に運ばれ、老廃物は、水分に溶け込んで排泄されます。むくみの原因は、体内の水分バランスにあります。体内の水分は、常に同じ場所にあるわけではなく、細胞、血管、細胞間隙の間を行き来しています。何らかの理由により、この水分バランスが崩れ、血管から細胞間隙に出る水分が多くなると、その部分が膨張しむくみを起こします。水分バランスが崩れる主な理由は、本来余分な水分を排出する役割をはたす腎臓の働きが弱まることで起こります。その原因は、過剰な塩分の摂取から体に水分が蓄積されたり、体の冷えからくる血行障害であったり、運動不足による代謝が悪くなり起こる血行障害などがあげられます。むくみがやっかいなのは、慢性化してしまうと新陳代謝が活発にできずに、脂肪蓄積にもつながると言うことです。日ごろからの適度な運動と食生活が大切です。
むくみ予防には体内の水分バランスに影響をおよぼす塩分をとり過ぎないことが一番です。また、きゅうりなどの緑黄色野菜やコンブなどの海藻類に多く含まれるカウリンは体内の水分バランスを整える働きがあるのでむくみ予防に効果を発揮します。さらに、たらこやキャベツ、ナッツ類などに含まれるビタミンEは血行促進効果があり、上手に摂取することでむくみ防止につながります。また、大豆など豆類に多く含まれるサポニンは高い利尿効果があり、あらゆるむくみに有効的に働きます。さらにサポリンには体内の脂質の過酸化を抑制し、代謝を促進する働きもあります。それによって血中脂質を低下させ 高脂血症・動脈硬化にも効果があります。